初めて参加したフルマラソンは第27回出水ツルマラソンです。
社会人になった2014年の秋の事です。
私の1.5倍ほどの体重がある、兄と参加することが決まっていました。
よくよく聞いてみると、兄は10kmの部。
フルマラソンじゃないの!?と思った私は、初めてのフルマラソンを1人で走ることになりました。
出水ツルマラソンとは
鹿児島県出水市で開催されていたマラソン大会です。
シシガの出身地でもあり、女子マラソンの一山麻緒さんの出身地でもあります。
ツルの飛来地である出水市の観光名所を回れるマラソン大会でした。
アップダウンが多く、きつい大会でもありました。
2022年以降、マラソン大会が終了となってしまったのが、残念で仕方ありません。
2019年には、出水ツルKOIマラソンという名称で開催されています。
2019年は、高速道路を走れる!というコンセプトでした。
フルマラソンを舐めていたあの当時
まだ社会人になりたてで、体力があると思っていた自分がいました。
練習の記録が残っていませんが。1km5分くらいで常に走っていた気がします。
いつも全力で追い込んでいました。
ゆっくり走ることはなく、ロング走をやることもありませんでした。
自分勝手に練習していました。
そもそもフルマラソンがどんなものかわかっていなかったのだと思います。
フルマラソンを舐めている人の図、そしてこのドヤ顔である。
レース前は自信たっぷりです。
完全に舐めているとしか思えません。笑
レース展開
初めてのフルマラソンで、テンションは上がっています。
10月よいうこともあり、かなり暑かった記憶もあります。
サブ4くらいならいけそうと思って走り始めました。
スタートから順調に飛ばす
小さい大会のため、人数は多くありません。
それでも、道幅が広くないので混雑しています。
ゆっくりと走ることを知らない私は、ジグザクに走りながらどんどん追い越していきます。
アップダウンが多く、きつい上り坂が何度かあります。
上り坂では、ここぞとばかりに追い越していきます。
体力を温存する気なんて全くありません。
気持ちよく、たくさんのランナーを追い越して走り続けました。
20kmで異変が起こる
20kmくらいで異変が起こりました。
呼吸がつらくなり、脚が重くなってきています。
それでも、ハーフの地点では2時間かかることなく走っていたので、サブ4いけると思っていました。
サブ4という思いから、きつくなっても頑張るという、マラソンでは絶対にやってはいけない行為をしてしまいます。
25kmで足が止まる
25kmほどで最大の激坂が待っています。
この坂でとうとう走れなくなりました。
呼吸は荒く、足も上がりません。
とりあえず、坂は歩いて上ることにしました。
歩いていると、いろんな人に抜かれていきます。
虚しい気持ちになりながらも歩くしかないので、歩きました。
坂を上りきると、ゆっくりと走れるようになりました。
足はどんどん痛くなってきた頃だったと思います。
それでも、走り続けました。
30kmの地点で3時間を過ぎていたので、25kmから相当ペースダウンしています。
30km以降、後悔と二度と走らないという決意
30km以降は、歩いて、走って、止まっての繰り返しでした。
両足が攣り、歩くのもやっとです。
そもそも両足が攣るなんて経験したことがありません。
どのようにしたらいいかもわからず、ただただ苦しみました。
そんな中、私はある決意をしました。
「もうフルマラソンなんて、二度と走らない。」
今でも、覚えています。
あの時は、本気でそう思っていました。
ホントに苦しくて、きつかったです。
それでも、何とかゴールまでたどり着きました。
ゴールするときは走りましたが、全く足が上がっていません。
結果は5時間以上かかってしまいました。
サブ4を狙った初マラソンは苦い思い出となりました。
今となってはいい思い出
あれから、こんなにもフルマラソンにはまるなんて思いもしませんでした。
二度と走らない。と誓った一年後に、同じ大会に出ているので笑えてきます。笑
そのときはリベンジのつもりで挑みました。
その話は、また別の機会に書こうと思います。
初フルマラソンで撃沈することについて
初めてのフルマラソンは本当に難しいです。
今まで経験したことのない距離を走ることになるので、本当に未知の領域になります。
今でこそ、フルマラソンの知識を学んでいますが、初心者は何をどうしたらいいかわからないはずです。
レースのときに、30km付近で止まり、ストレッチしている人を見ると「頑張れ!」といいたくなります。
しかし、その人は頑張りたくても、頑張れない状況にあるはずです。
私も同じ経験をしたので、痛いほど分かります。
フルマラソンで撃沈しても、なんともありません。
そのときは苦しいですが、終わってしまえば笑い話になります。
その後も、フルマラソンを走るなら、撃沈した経験が生きてくるはずです。
人生と同じで、失敗から学べばいいのです。
と、格言みたいに言ってみる。笑
追記、リベンジの記録です。